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2005.10.16 UPLOAD

お奨めぢゃないけど……いいね、すごい値、西日本パスでバカ旅!

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第2章 出発〜1日目

1日目-2月23日 
0600起床。
いきなり雨だと(逝)

最終の準備ふにふに。絶対に忘れてはいけないもの、が一つ。
綿密なプランニングを実行に必要な「いいね、すごい値、西日本パス」本体を忘れるとどうしようもない(逝)

雨は幸い家を出る前に止んでくれた。
今回の旅は天気には恵まれなさそうな予報だから、折り畳み傘をカメラバッグに装着しての出撃だ。しかし、家を出る前にそれを外すのはなんか負けた気がしていけない(逝)

豊中発0656の急行に乗車できた。ラッシュの手前だけど12、3分あれば着くはずだ。

大阪駅コンコースでnoriz氏と邂逅。いざバカ旅。
いいね、すごい値、西日本パスは横幅の狭いタイプなので、自動改札に試しにほうり込んでみる。あっさり通れたぞ。
7番線へ上がり、201系の普通で新大阪まで。16番線に既にスーパーくろしお1号が到着していた。
スーパーくろしお。新大阪駅にて。スーパーくろしお1号。新大阪駅にて。

さあ、まずは食料調達から。バカ旅だから食料にもこだわって朝から駅弁である(逝)汽車弁を調達。幕の内だ。
汽車弁。
中身はこんなの。普通の幕の内弁当。中身は普通の幕の内。だからこそ、汽車弁、なのかも。

今回、「いいね、すごい値、西日本パス」(以下、西日本パスと略)はグリーン車用をチョイスしている。
これは贅沢が目的ではなく、普通車指定席の連結されないきたぐにで座席をあらかじめ指定するにはグリーン車用をチョイスする必要があったためだ。もちろん、グリーン車用と普通車用の価格差が4000円と小さいこともあったけど。きたぐにのグリーン券分だけで差額になってしまうのだ。
とはいえ、グリーン車の連結される列車でグリーン車に乗らないというのも無意味なのでせっかくだからグリーン車に乗れるだけ乗る。
スーパーくろしお1号は当然1号車のグリーン車チョイスである。スーパーくろしお、の愛称名がつく列車は381系を使用する列車のうちパノラマグリーン車を連結する車両につけられる。つまりこのグリーン券は展望室の指定券でもある。
車内は大型の3列のリクライニングシートが並ぶ。駅長の座席はちょっと座面がへたっている気がした。

ほどなく定刻。0735、グリーン車の乗車は1桁で新大阪を出発。
ゆっくりと新淀川の鉄橋を渡り、東海道線と別れて貨物線を梅田へ向かう。この区間の全面展望を拝む機会もなかなかないので座席にひざをついて景色を眺める。
梅田貨物駅の脇をゆっくりと通り抜けて大阪環状線の高架へ合流する勾配を上る。西九条の場内で合流だ。注意表示の信号を見ながら運転士氏が指差喚呼を行う。西九条のホーム中線を通過だから
場内注意!西九条2番通過!、とかゆってんのかなぁ」
とかnoriz氏と話す。判っちゃうところがアレであるが実は違っていた。西九条の駅のホームこそ内側から2番目のものであるけど、運転上の番線区分は外側の貨物線から数えるようで中線は4番となるみたいである。ゆっくりと両側にホームのある西九条を通過した。

車掌氏登場。車内改札である。
「これ、遅れてるんですか?」
と、誰かが車掌氏に訊いている。ゆっくり走ってるからなぁ。そう思うのも無理はないかも。でも、この区間を走る電車は大体みんなこんな感じである。しかも朝ラッシュ時だしなあ。

天王寺でかなりの乗車。でもグリーン車には数人の乗車があっただけ。たぶんこれ以上増えることはないだろう。

阪和線はラッシュの真っ只中。ホームには通勤通学客がずらり。そんな中を肩身が狭そうに静かに通過する。
鳳停車。昔の紀勢本線特急には考えられなかった停車駅だが、関空開業後、日根野と共に鳳に停車する特急が増えた。

和歌山。予想に反してグリーン車にさらに乗車があった。ここからが本当の紀勢本線である。
振子制御のスイッチをいれて、複線区間を車体を傾けつつ快走する。
振子制御はスイッチを入れればハイ高速化、というわけではない。路盤や架線なども対応した規格にする必要があるため、振子制御はONにする区間が決まっているのだ。阪和線内はOFFになっているらしい。
ただ、曲線に合わせて勢いで車体を傾ける(本当はやや違うが)自然振子の381系の場合、高速でコーナーを駆け抜ける訳だがどこか荒々しい感じがする。
南部付近が最初の絶景区間。がくんと車体を倒して車窓右側が海と水平線だけになるのは迫力だ。これは快速とかきのくにシーサイドとかとは違った魅力だな。特急に乗車する価値があると思う。もちろん海側の座席をチョイスだけど山側でも迫力は十分だ。

紀伊田辺から先、単線となりローカル線の雰囲気が強くなる。速度は落ちたがコーナーごとにガクンと車体を傾けての力走は続く。105系の普通ではこんなに速度がでない。特急ならではの付加価値と言えるだろう。
白浜でかなりの下車があった。意外にも乗車もあった。駅長らの前の列、降りたそのそばから乗車がありびっくり。というか、一番前の列はいつまでたっても誰も来ないがだれがオーダーしてたんだか(逝)

駅長は全区間、一度乗ったことのある区間でもあり、車窓を眺めるのをほどほどにnoriz氏としゃべり倒す。
ワイドビュー南紀にも乗れないことはないんだが」
「どやって?」
紀伊勝浦で下車、1時間20分待つと南紀6号が。それで新宮まで。でもな」
「何か問題が?」
新宮での折り返しが8分になる」(逝)
noriz氏絶句(逝)しかしその後
「乗るしかない」
と決定(逝)バカである(逝)

というわけで紀伊勝浦下車。
まずは売店を探す。昼食を調達しておきたい。出来なかった場合、新宮での折り返し時間8分の間に売店へ走る必要がある。
橋上にある改札を抜けてえーと。売店がない。駅舎の外なのかな。
再度階段を下って……。ないぞ。土産物屋はたくさんあるけど。

右に左にうろうろしていると、あ、温泉がある。沸き出しているモニュメントかな、と思ったら反対側は足湯になってるぞ。って、足湯の向こうに売店見つけた。駅弁もちゃんと売っている。さんま寿司を調達。noriz氏はめはり寿司だ。
noriz氏がタバコをくゆらせている間駅長は足湯にチャレンジ。春と言ってもいいような暖かい日差しの下、ぬるめのお湯が気持ち良かった。
紀伊勝浦駅前の足湯春秋がやっぱり最高のシーズンだと思われる。

駅前の土産物屋。マグロ饅頭にフカヒレ饅頭どっちも入ってないだろうそれ(逝)

ふと見ると、海が近いのでお散歩を試みる。漁港だ。マグロ漁船が出入りするらしい。港までの道も魚を出す店がたくさんあった。
港からの戻り道、お茶を追加調達するために土産物屋に足を止める。
お茶のほかに柚子のジュースが目には言った。柚香ちゃんという商品名がアレだが、地元で生産された柚子で作られているらしい。
よし、買いだ。
ふと目に止まったのが個別包装された那智黒。あ、個別包装バージョンがあるんだ。これなら会社に持ってくのにいいかな。調達。まさか初日から土産を買うはめになるとは思わなかったが(逝)

まあ、和歌山、富山、博多の土産を束にして職場に持って行くという大ネタも考えてはいたり(逝)

駅に戻り、柚香ちゃんを開封。
……うまい。柚子の風味に優しい甘さだ。原料構成をチェックすると柚子果汁と氷砂糖のみ。こりゃ、シンプルでいいな。うむ。また飲みたい味だ。
柚香ちゃん

ワイドビュー南紀6号の指定券を取得。新宮まで、という不審なオーダーも西日本パスを見せればあっさり理解された(笑)

やがて改札開始。のんびりと乗り込む。3連のキハ85系。当初はグリーン車も連結されていたが現在は普通車のみのモノクラスである。
ワイドビュー南紀。 ワイドビュー南紀。JR化後の新車でもJR東海はヘッドマーク健在が嬉しい。s
眺望のよさでワイドビューシリーズに名を連ねているけど、それ以上にパワフルさが売りで加速は電車並である。
のんびりと出発。いきなり1駅目の那智で運転停車。って、1駅なら紀伊勝浦で到着を待ってからで出発でいいんじゃないのか。他社線乗り入れの列車に対する陰湿な嫌がらせではないと言い切れる関係者は駅長にコンタクトしてほしい(逝)

三輪崎を出ると第2の絶景ポイントだ。勝手に名付けただけだけど。太平洋を望む砂浜沿いを数分間にわたって疾走を続ける。見惚れる一瞬だ。noriz氏も気に入ってくれたようで何よりである。

で、新宮着。構内にトイレ取り付け改造を行った105系が見えた。紀勢線オリジナルのオーシャンカラーに身を包み、イメージが違って見える……あ、あれ、窓が改造されちゃってるよ。窓を全開に出来ないんだなぁ。トイレはありがたいんだけど窓が全開に出来ないのは紀勢本線南部ではやっぱりもったいない。イベント列車でもいいから何とか出来ないものか。

新宮着で下車。名古屋行の特急だから、こんなところで降りるのは駅長たちくらいである(逝)
で、向かいのホーム停車中のオーシャンアロー22号に乗り込む(逝)

オーシャンアローの愛称名の電車は283系。今のところオーシャンアローにしか運用されていないから専用車という訳だ。JR東海の383系に当たる車両で381系の後を継いで制御振子装置を備えて曲線が多い路線を高速疾走するために生まれた。デザインは……怖い顔(逝)
オーシャンアロー283系。 オーシャンアロー283系。ヘッドマークのないスタイルは個人的には嫌い。

取得した指定券はもちろんグリーン車だ。最後尾となるけれども、
同じ3列リクライニングシートだが、2列1列の配置が車内中央で入れ替わる配置となる。通路がやや狭いためバリアフリーとは言いにくい配置だな。
クロ283車内 車内はこんな感じ。ちょっと判りにくいかな。

座席の出来は新しい分だけ381系のそれより良い。クッションの効きとかそういう経年レベル以外にも同じ料金を支払うのであれば確実に283系の方が上であるポイントがたくさんある。

出発。
さんま寿司を開いて食べ始める。脂がほどよく乗っていて美味。この味は駅長の好みだ。めはり寿司も美味とのnoriz氏のコメントがもらえた。
さんま寿司 さっぱりした味のほうが好み、の方はめはり寿司がお奨め。
やっぱり夏から秋にかけてが旬なのかな。

来た道を帰るので食後は寝てしまった(逝)
目が覚めたら紀伊田辺(逝)よく寝たよ。

283系は制御振子式だ。コーナーの数、方向などをプログラミングしておき、それに応じて自動的に車体を強制的に傾けるのだ。上品で静かな車内である。

で、SL-C860で日誌を連ねていたら、何か、気分が悪い。風邪引いたとかではないだろうし……。

……酔った?なさけなー(逝)

和歌山からは振子を切って北上。コーナリングの際の揺れが出るようになって天王寺1631着。

関西本線のホームへ移動する。221系大和路快速で奈良へ移動だ。夕ラッシュというにはまだ早い時間だけどホームは人で溢れている。大和路快速は大阪方面からやってくる。どうせ座れるはずもないので運転台後ろにかぶりつく。

運転席を眺めていて気がついた。
時計がいつも見る形じゃないような気がする。あれ、SEIKO製じゃないな。目を凝らしてみてみる。
……シチズンて書いてないかあれ。noriz氏に同意を求めるも
「俺はそんなに目がよくないんだ」
という役に立たない返事だった(逝)要調査かもしれない。

王寺、法隆寺でどっと下車があり、空席を座る。西日がまぶしい。雨予報も出ていたが結局降らなかったのはラッキーであった。
奈良で乗り換え。
乗り換えるのは名古屋行急行かすが。キハ75系になってから乗車するのは初めてだ。本来は快速用の3ドアの車両だが急行かすがにも使用されている。真ん中のドアは締め切り扱い(ドアに締め切り扱い、とステッカーが貼ってあるからこの編成はかすが専用運用なのかも)だから大きな荷物を置くのに便利かもしれないと思った。
急行かすがはキハ75系。 3ドアなのがこの写真ではちょっと判りづらいかな。

また、キハ75の主なる任務は鳥羽への快速みえなのだけど、こちらの指定席が半室なのに対して、かすがの指定席は全室のようだ。なかなか急行らしい風景である。

黄昏の中を出発。複線区間を電車のような快速で木津まで。木津から大きく右へカーブして関西本線を東上する。加茂から非電化区間である。勾配になると変速機が直結から変則域へ切り替えられてエンジン音が変わる。

すっかり暗くなった柘植で下車。ホーム向かいで草津線の京都行き113系が待っている。編成両端のクハがリニューアル車だったのですかさずそこに座席をキープ。

うだうだ話しながら草津まで。電車は京都行で、貴重な東海道線を走る113系である。

草津で乗り換えるのは高山からやって来た特急ワイドビューひだ34号。このかすが〜草津線〜高山線からの直通列車、というパターンはかつてその前身の急行たかやまだったころに実行したパターンと同一である。
ワイドビューひだに格上げされたころはグリーン車も連結だったのが現在はモノクラス3連となってしまった。

3号車に乗り込む。結構空いてるかと思いきやかなりの混雑だ。しかも皆下呂とか高山のお土産袋を手にしている。それはそれでちゃんと利用されているんだということであって嬉しい。

ラッシュ時なのでゆっくりと京都駅に到着。到着前のアナウンスがトンネルに入る前で
「これから長いトンネルに入ります。トンネルを出ますと、すぐに京都です」
というもので少し印象的だった。

京都からはスピードがあがり(考えてみたらさっきまで乗ってた草津線電車が前を塞いでいた可能性が高い)、終着の大阪まで。到着まで、車掌氏が何度か行き来したが車内改札は行われなかった。

大阪で阪神電車に乗り換えて1駅だけ。福島で下車。地上へ出る。目的地はホテル阪神だ。宿泊?否。

ホテル阪神へ突入。福島駅改札から迷ってしまった。案内板がないのでどこにあるのかよくわからないのは不親切。
フロントで「日帰り湯〜湯〜サービス」について訊ねる。
は?という顔をされてちょっと不愉快だったり。同じ建物なんだからイベントの名称くらいぼやっとでいいから頭に入れておいてほしいものだ。7Fに阪神サウナがあるので7Fまでエレベータで上がる。

フロントで「日帰り湯〜湯〜サービス」の実施はここでよいか確認。あってるみたいだ。さっき阪神電車に乗るのに使ったラガールカードを見せるだけで2625円の入湯料が1575円に割り引きである。

ロッカーのカギを受け取ってロッカールームへ……。ロッカー縦長だからカメラバッグ入らないよ(逝)フロントで預かってもらうことにする。気軽に預かってもらえるみたいだ。これは高得点だな。

いざ風呂へ。サウナ系ならよくあるがタオル使い放題はありがたい。身体も頭も洗って湯船でくつろぐ。露天風呂は露天というよりベランダにあるだけと言う感じだけど露天風呂もちゃんと温泉でいい感じ。露天の湯船は普通のお湯だったりするところ、実は多いんだよな。そういうところは湯の匂いが違うのですぐに判る。

たっぷり暖まって風呂を出ると、バスタオルも使い放題。ガウンも貸してくれる。で、休憩室ではポカリスエット、麦茶、ミネラルウォーターが飲み放題。汗をかいた身体に優しいな。これだけあって1575円なら(本当はもっと高い訳だが)安いな。ありかも。

営業時間ギリギリまで粘ってホテル阪神を出る。夕食を食べねば。急行きたぐにの発車まで1時間20分程。居酒屋でのんびりと言う時間はもうないな。
JR福島の駅の周りをうろうろするとラーメン屋が見つかった。なんとなく意見が一致してここにしよう。
塩スペシャルをオーダー。塩ラーメンに名古屋コーチン、鳥つくね、チャーシュー、半熟煮玉子のフルオーダーである。
なかなかいける。特に、名古屋コーチンの味わいは確かに他の鳥肉と一線を画すと断言してもいいかも。あとはメンマが美味だった。

大阪駅へ戻り、構内のコンビニで水分を調達してきたぐにを待つ。今日の入線は2303とのこと。発車が2327だからかなり早いな。冬は特にありがたい。

583系が11番線へスルスルと入線して来た。
きたぐには583系 急行きたぐに。583系使用の唯一の定期列車でもある。

グリーン車は6号車である。ありゃ、サロンつきのタイプじゃん。グリーン車のシートを一部撤去、その部分にソファーとテーブルを設けてミニサロンにしてある。残ったシートは4列×6だから24席。半分程度になっているはずだけどこれで足りるくらいなんだろうなぁ。
座席はオリジナルのものではないはずだ。って、オリジナルのシートなんて座ったことないけど。
サロンつきのサロ581. サロンつきのサロ581。天井が高いのがわかる。

2327定刻に出発。昨夜の睡眠時間が短いこともあってかなり寝るモードに入っている。京都までは起きていたような気がするのだけど……。大津はもう記憶がないや。日誌が半日くらい遅れているのが気掛かりである(逝)

またあした。

第3章 2日目 朝から晩まで


【更新履歴】
2005.10.16 新規作成


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